私が入社してまだ日が浅かった若手社員の頃、コンサートに行くために有給を使う私に、会社の先輩が、今までにコンサートに一度も行ったことがないので一度一緒にコンサートに行こうではないかと声をかけられ、どんなジャンルが好きなんですか?と尋ねたところ、誰でもいいからコンサートはこんなものだと思えるようなコンサートが良いと言われました。
元々、クラシックとかジャズの趣味は無かったので、当時「総立ちの久美子」と呼ばれていた山下久美子さんのコンサートチケットを入手し、同じチームの係長と先輩社員の三人で、名古屋市公会堂まで行きました。
「バスルームから愛をこめて」でデビュー後、学園祭の熱狂パフォーマンスで話題になった上に、松本隆作詞、YMOの細野晴臣作曲の「赤道小町ドキッ」はカネボウ化粧品のキャンペーンソングとして大ヒットして、ライブハウスからからホールへとスケールアップした頃で、観客は満員の盛況でした。
コンサートはスタートから、まさに「総立ちの久美子」状態で観客はノリノリでしたが、気付いた時には先輩二人は行方が知れず、コンサートが終わった後ホールのロビーでぐったりと座っていました。
「コンサートって、いつもあんな感じなのか?」と聞かれて、そうですね、と答えたところ「俺らには無理だ」と音の大きさと会場の熱気で疲れたと…。
年齢差は10歳もなかったのですが、付いていけないと言われました。
あれから、ほぼ40年。綾小路きみまろじゃないですが、あれから40年です。
現在のコンサート(当然、AKB48とかではない)に行っても、あまり違和感は感じないので、40年前に現在のステージパフォーマンスをモノにしていたのは凄いことだなと思いますし、あの頃に山下久美子さんのコンサートを観られたというのは大きな収穫だったんだなと今になって思います。
10月21日に発売された、40周年記念アルバムが話題になっているようですが当時のコンサートを観た人にとっては懐かしいというか、いろんな思いがある曲も聴けて、何十年も遡って元気になれるかも知れませんね。
40th Anniversary <新曲+Best Album / Live / DVD>
『愛☆溢れて! ~Full Of Lovable People~』価格:\5,000+税
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