個人的には「グッバイ・シングル」というコメディ映画のみ、観たことがある
キム・ヘスが主役、敵役が「パラサイト 半地下の家族」で、パラサイトされる
側のIT企業経営の富豪役だったイ・ソンギュンの殺し合いを描く映画です。
日本語のタイトルからして、一昔前の任侠映画のような「修羅の華」
東映が一世を風靡した「仁義なき戦い」は任侠道から外れた、斬った張ったの
現実社会の暴力団を描いた映画なので、堅気には手を出さないというある意味
ファンタジーの任侠道を描いている路線のヤクザ映画に「修羅」という単語が
よく使われていたような気がします。
元々は裏稼業の管理売春などで財を成した企業で、会長の下で辣腕を振るって
さらなる企業の成長を仕切るのが、元は娼婦で現在は会長秘書のヒョンジョン
（キム・ヘス）、そして裏の仕事（脅迫、殺人）を一手に引き受けているのが
室長と呼ばれているサンフン（イ・ソンギュン）でしたが、会長は裏の仕事を
減らして一般企業として会社を成長させていきたい、という考えを推し進める
方向性を示しているため、サンフンは居心地の悪さを感じています。
売春の現場映像を盗撮され、それを使って脅迫されているため、ヒョンジョン
から証拠映像を取り戻したいと焦っているチェ検事が、サンフンを利用しよう
と会長の息子ジェチョルの母親は、ヒョンジョンであることを教えたことから
会長とヒョンジョンに対する嫉妬によって自制が効かなくなるサンフン。
対立する組織を焚きつけてヒョンジョンを襲わせた上に、会長を運転手に襲撃
させ、運転手が返り討ちに遭うと、自らが射殺し、ジェチョルに対して実行犯
はヒョンジョンだと伝えて殺すように持ちかけたりと暴走します。
裏で糸を引いていたはずのチェ検事は、怒りに燃えるヒョンジュンに殺されて
いよいよ、サンフンと手下たちが待つビルへと襲撃をかけます。
最後が曖昧な感じで終わっているので、スッキリしません。
キム・ヘスの金髪、右側刈り上げの髪型、黒や金が基調の服装など、一般企業
の会長秘書が、この姿で現れたらドン引き間違いない感じです。
そしてサンフンは、地位が欲しかったのかお金が欲しかったのかヒョンジュン
の愛が欲しかったのか、今一つ分かりにくい話でした。大人の映画ですね。
映画の冒頭、有力企業の社長連中をホテルに集めて、ホテル側の女性との行為
を、それぞれの部屋に備え付けられたカメラで盗撮するシーンから始まるので
性教育前の良い子と一緒に見るのは、ちょっと気まずいかも知れません。
公開日：2018月
上映時間：91分
製作国：韓国
監督：イ・アンギュ
主演：キム・ヘス、イ・ソンギュン、イ・ヒジュン
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