秋止符~それぞれの秋・アリス

ミュージック

べーやん(堀内孝雄)とチンペイ(谷村新司)の、元気なイメージが強いので70歳を過ぎているという意識は全くありませんでしたが、アリスの三人は既に古希を迎えていたのですね。ちょっと驚きでした。

解散後も時々集まって同窓会みたいな感じでコンサートをしたり、ラジオ番組に出演したりしているアリスの三人ですが、ドラムスのキンちゃん(矢沢透)がコロナウイルスで陽性反応が出て入院したという報道を見て、重症化が心配な高齢者になっていたんだな、と気付いたわけです。

 

有名なグループになってからのインタビューで「冬の稲妻」をリリースしてもヒットしなければ、もう解散みたいな話があったという裏話があって、個人的には「遠くで汽笛を聞きながら」や「帰らざる日々」「今はもう誰も」などはヒット曲だと思っていたので、音楽業界でヒット曲と呼ばれるには50万枚とか売上げてゴールドディスクをもらわないとヒットとは言えないんだな、と随分
厳しい世界だな、と思ったものでした。

 

秋の風情をしっとりと歌ったアリスの歌で「秋止符」という歌があって、秋に恋愛が終止符を迎えてしまう歌なので、秋に終わる「秋止符」という当て字にしてあるわけで、日本語の使い方が秀逸だなと高校生の頃に思いました。

そして谷村新司さんが歌っている「それぞれの秋」という歌も同じように秋をテーマにした歌として、言葉の表現一つ一つが大切に織り込まれていることでずっと記憶に残っている歌です。

 

このような歌ばかり聞いていたら、そりゃ今の歌手の「なにを言っているのか全く言葉が大切にされていない歌」にはついていけないはずだわ、と自分自身がとても強く感じているのが実際のところです。

というところで、キンちゃんのその後ですが、入院はしたものの高熱が出るということもなく重症化に至らずに陰性の確認が出来たので退院しています。

早めに診断が出て、それなりに病院で治療を受ければ高齢者であっても重症化する前に治る病気になったのか、偶然なのかはわかりませんが、とりあえずは有名人は最優先で検査を受けられるけれど、一般市民は生きるか死ぬかの状態にならないと検査を受けられないなんてことにはしないでもらいたいです。

ALICE AGAIN 2019-2020 限りなき挑戦 -OPEN GATE- LIVE at NIPPON BUDOKAN [ アリス ]
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