
この映画を超えるカンフー映画は、出てこないと思います!
1973年に製作されて今年で47年という歳月が流れているわけですが、今でも動画サイトでは必ず「燃えよドラゴン」は外されることなく配信が続けられているのですが、燃えよドラゴンの大ヒット後に数多く作られたカンフー映画の大半は一部のカルト的な人気のある作品以外は全て消えてしまっています。
アメリカ出身で香港育ちの俳優ブルース・リーは「燃えよドラゴン」の公開を前に32歳の若さで急逝しているために大ヒット映画の主演俳優として、その後の映画会社からの大量のオファーに応えることも出来ませんでしたがなんとかしてブルース・リーの作品にあやかろうというプロデューサーは存在するため「燃えよドラゴン」をリメイクするという話が20年ぐらい前から何度も出ては消えるという状況が続いています。
映画製作の話が出ているアメリカ国内の映画ファンの意識調査の結果でも回答の過半数の意見として、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」を超えることが出来るのは死去した本人のブルース・リーだけであるとして、反対意見が多数になっていますが、映像作品に耐えうる新しい企画が枯渇しているのは世界的な傾向という現実から何とかしてリメイクしようという製作者が設定を大幅に入れ替えて題名も変更してでも作りたいと考えているようなんですが、設定を変えて題名を変えたらそれはもう「燃えよドラゴン」ではありませんね。
普通、そこまでしたらパクリとか盗作と言われるのが世間の評価であり、何がどう間違えてもヒット作品としてオリジナル作品を超えるなんてことは無理と思いますが、主役候補として韓国人俳優を起用しようとか、香港の新人や若手俳優の中にはマーシャルアーツの実力者はいないのか?なんて感じで映画製作会社は東洋人を起用すれば、ブルース・リーを超える映画を作ることが出来ると簡単に考えている部分があるようで大きな間違いだと思います。
ブルース・リーをスターにしたレイモンド・チョウ氏も今はもう他界していて香港からスターを発掘しようというプロデューサーも、今はもういませんからアメリカで何年も前に持ち上がった企画も全く進展することもなく消えていきその後に出てきた話も特に具体化されることなく自然消滅している状態なので今後、何年経ってもブルース・リーを超えるほどの魅力的なアクションスターが唐突に現れてこない限りは、リメイクは無理だと思います。
はっきり言ってしまえばストーリー自体には特に捻りもなければミステリーもないので、主演俳優が一番の見どころであるアクションシーンをCG合成ではなく実写で再現をしない限り、絶対に超えられない映画が「燃えよドラゴン」であると思いますし、やはりそれが出来る人を探すのは難しいでしょう。
ブルース・リーを超えられるカンフー映画の主役候補なんて実在しませんから個人的には実現しなくてもいいんだよ、と真面目に思っています。
おすすめ評価★★★★★
公開日:1973年12月22日
上映時間:100分
製作国:イギリス領香港 アメリカ合衆国
監督:ロバート・クローズ
主演:ブルース・リー
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