ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

おすすめ★★★★

レジェンダリーのモンスターヴァースシリーズ第4弾ということで、アメリカ
では5月から公開されていた「ゴジラvsコング」が7月2日から、日本でも全国
東宝系で公開されています。

アメリカでコロナ禍の公開では最高興収を上げたとされる「ゴジラvsコング」
はやはり映画館で観たい(YouTubeでは主要シーンはほぼ見ました。)という
ことで、その前に復習として「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を再度
U-NEXTで見ましたので、今回は前作のお話です。

最初にハリウッド版として公開されたローランド・エメリッヒ監督の作品では
ゴジラは怪獣ではなく巨大化したイグアナ=爬虫類がニューヨークでお食事を
して、マジソンスクウェアガーデンで卵を産んだという、ちょっと筋の違った
お話だったので、タイトルとしては「ゴジラ」でしたが、ハリウッド版ゴジラ
の範疇には個人的には入れておりません。

そんなわけで「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は、その次に作られた
ギャレス・エドワーズ監督の「ゴジラ」の続編として期待していたわけですが
ちょっと期待していた映画とは違いました。

前作ではハリウッド版オリジナルのムートーが敵役でしたが、今作では東宝が
昭和に生み出した財産でもあるキングギドラ(映画の中ではギドラ)、ラドン
(同じくロダン)、モスラが登場するということで、それらの怪獣が約40年の
映画の進歩、映像化の進歩でどのような動きをするのか期待していました。

が、それぞれの怪獣の能力に不可思議な部分があって違和感が残りました。
人類の最新兵器のF35の編隊をいとも簡単に全滅させる能力を持ち、低空飛行
をする際のソニックブームで、都市を破壊する強力な怪獣でありながら一度の
戦いでギドラに負けた途端に手下になってしまうロダンとか、それぞれの怪獣
たちに外見以外にも個性を持たせるという意図は感じられますが、本能のまま
に人類を攻撃するという以上の存在にしてしまったことで、怪獣たちは完全に
人類の敵のレベルを超えました。

そんな最強レベルの怪獣たち、特にロダンは噴火する火山の溶岩の中から登場
したぐらいなので、溶岩の高温にも耐えられる強靭な外装を持っているはずで
あるにも関わらずモスラとの戦いで、針が貫通してあっけなく負けるとか怪獣
の能力に矛盾した描写が多かったような気がします。

オキシジェンデストロイヤー(初代ゴジラが人類に倒された兵器です)の攻撃
にも全く動じないギドラとか、仮死状態で生き延びたゴジラも含めて強すぎて
ドラゴンボールZの後半みたいに、その攻撃を受けたら地球自体がなくなるぞ
というような簡単に言うと大袈裟すぎる戦いになってしまって、ちょっと空虚
な映像になってしまった感じがします。

東宝のゴジラ対デストロイアのバーニングゴジラのように、真っ赤に燃焼した
ゴジラの熱波によってギドラは溶解し、ギドラを打ち負かしたゴジラの周りに
世界から集まったタイタン(怪獣)がひれ伏し、ゴジラは怪獣たちの王として
雄たけびを上げて映画は終わりましたが、戦いの相手を溶解させてしまうほど
強いゴジラと次回作で戦うのは、飛べないし光線も電磁波もない単なるデカい
ゴリラのコングなわけで、フル装備の最強の兵士に真っ裸のただ力だけ強い人
が挑むようなもので、映画として成り立つのか?という感じはありました。

ギドラがゴジラとの戦いで首が一つ海に落ちましたが、その首を回収している
場面があったので、ゴジラvsコングではメカギドラが出ると思っていましたが
その予想も外れたので、今一つ面白くなかったかもしれません。

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