大河ドラマの名作とは?という記事を書いたので、今度は不人気だったドラマはなんでしょう?というテーマで書いてみようと思います。
「好きな作品」というのは個人的な感情が入っても、そんなに反発はないものと思いますが、どんな作品にも、それぞれに思い入れのあるファンはいるはずなので、合理的に視聴率でワースト1位から5位までも並べてみます。
家庭内の娯楽としてパソコンやスマホ、ゲーム機がなかった時代にはご家庭のお茶の間で、家族でテレビを見ていたと思われるので、大河ドラマの第一作の「花の生涯」(桜田門外の変で暗殺された江戸幕府の重鎮、井伊直弼を題材にしたドラマです)から、昭和の時代の大河ドラマは、それなりに視聴率を稼ぐ番組でしたので、ワーストになるようなドラマはありません。
昭和43年の「竜馬がゆく」だけが平均視聴率14.5%と振るいません。
それでもワースト5位までには入りませんが、割と安定して20%以上の視聴率が取れた時代に坂本龍馬の話はウケなかったみたいですね。
ちなみに福山雅治さんの「龍馬伝」は18.7%です。
話題になった割にはそんなにインパクトのある数字ではありませんから、大河ドラマの視聴者層は幕末よりも戦国時代のドラマが好きなのかも知れません。
では、ワースト5位から順次書いていきます。
5位:おんな城主直虎 (2017年)12.8%
徳川幕府の重臣として仕え、彦根藩を立ち上げた井伊直政を育てた遠州井伊谷の城主、井伊直虎を主人公にした話で、主役は柴咲コウさんでした。
若くして亡くなった三浦春馬さんも出演していました。
浜松で多くの場面が撮影されています。
4位:西郷どん (2018年)12.7%
幕末の主要人物の一人、薩摩藩の西郷隆盛を主人公にしています。
上野公園で愛犬つんを連れた銅像が有名です。(中学の修学旅行で見ました)稀にハチ公だと思っている人がいるようですが、西郷さんが官軍として上野で戦った時にはまだハチ公は存在していませんでした。
主役の西郷隆盛役は変態仮面の鈴木亮平さんです。
3位:平清盛 (2012年)12%
大河ドラマシリーズ50周年の記念作品として、大々的に宣伝をして放映されたドラマでしたが、平安時代はちょっと昔過ぎたのかウケが良くなかったです。
画面が汚いとか、華やかさが足りないとか、ストーリーや俳優の演技とは別の部分が話題になってしまい、ドラマの相乗効果で一稼ぎと考えていた兵庫県や神戸市からはクレームが出ていました。
視聴率では低迷しましたが、コアなファンが多い作品のようです。
2位:花燃ゆ (2015年)12%
このドラマの主役は吉田松陰の妹です。
歴史上、名前が残るようなことをしたわけではなく、久坂玄瑞と結婚したことぐらいしか記録にない女性を主役にしたのは、見方によっては冒険だったかも知れませんが、大河ドラマファンにはウケませんでした。
そもそも吉田松陰というと高杉晋作など長州藩の志士を育成した人という評価がある反面、当時は京都にあった朝廷(今なら皇居)に火を放って武力制圧を画策したテロリストですから、そのテロリストの妹と、テロリストの仲間が幕末をいかに生きたかというストーリー自体が現代で言うところの反社会的組織を擁護しているわけですから、人気ドラマになるとは思えない内容です。
あくまでも噂ですが長州(山口)出身の総理大臣が長州を美化した大河ドラマを作るように口先介入した結果がこの不始末という話もあるぐらいですからね、出演した俳優こそが一番の迷惑だったように思います。
1位:いだてん (2019年)8.2%
前回の「大河ドラマの名作は?」で書いたので詳しくは書きませんが、これも政治がらみで東京オリンピックを盛り上げるためのドラマを作って、国民全体にオリンピックの素晴らしさを啓蒙しようという意図があったようです。
ボランティアを募集して医療行為や通訳まで報酬無しでやらせようと画策していながら東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の幹部なんて年収2400万円の高収入で事務所の家賃が年間4000万円とかね。
そんな金持ちの道楽と、小遣い稼ぎでやっているオリンピックを美化しようとしたって、無理があることを視聴者は見抜いていますからね、感動の押し売りみたいな大河ドラマはコケたと思います。
ちなみに組織委員会の理事にはAKBで一儲けしたの秋元康とか、あの麻生太郎の弟の麻生セメントの会長とか、セクハラ自民党議員として名を馳せた馳浩や安倍晋三のお気に入りの丸川珠代など利権とか、安倍政権との癒着が明らかな人物がたくさん参加しています。
東京オリンピックがいかに安倍政権の集金組織として利用されているかという話がミエミエのメンバーですが、それはともかく。
国民から徴収した視聴料を使って、オリンピックの宣伝をしようなんてことをするから、史上最低の一桁の平均視聴率になったと思います。
史上最低の駄作ですが、これもU-NEXTで見られます。
名作ドラマを見て感動するのも良いですが、政治家たちの金儲けを支援するという不埒な目的で作られた駄作を見てシニカルに笑うのも一つの見方です。
そんな性格の悪いあなた(本当は正義感の強い人)にお勧めします。
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