最近主に観る映画は韓国映画ということになっていますが、個人的には恋愛をテーマにした作品はほとんど観ないというか、自分自身に投影させられる部分がほとんどないので、ストーリーの中に共感したり、入り込む感覚が乏しいということがあったのですが、人間、年齢を重ねて経験を重ねることで(そんな恋愛経験なんて、たいしてないんですけどね。)うん、そうだね、わかるわ~という部分が見つかったりするようになっている自分を再発見した気になった映画がこの映画です。普通の恋愛ではなく不倫の愛を描いていますけどね。
時代は、ベトナム戦争の終わりが見えてきた頃、ベトナムで功績を上げた上に上官(高級将校)の娘と結婚したことで、エリート街道まっしぐらの教育隊長キム・ジンピョンをソン・スンホンが演じています。
キムの住む軍官舎に部下キョン・オジンと妻チョン・ガフン(イム・ジヨン)が引っ越してしばらくして、奉仕活動をしていたガフンは、ベトナム帰還兵の慰問をしていた際、ベトコンの幻覚を見た傷痍軍人に撃たれて怪我をします。
最初に見た時から気になっていたジンピョンは怪我をしたガフンを見舞った後頭の中からガフンが離れなくなり、いつしか二人は不倫関係になります。
ガフンのことが頭から離れないジンピョンは昇進祝いの席で、ガフンに対する感情を抑えきれず、周囲の人々に関係がバレてしまい、ベトナムに行くことになりますが、軍を除隊して、ガフンに駆け落ちを持ちかけるものの、その場で断られてしまい、ある行動に出ます。
というところで、これ以降は止めておきます。
タイトルは「情愛中毒」ですが、ベトナムの戦場体験がトラウマになりPTSDを発症していたジンピョンは、ガフンという女性を愛したのではなく、だれか自分自身を心から愛して、癒してくれる存在を求めていたのでは?
原題の「人間中毒」の方が、内容を的確に表しているように感じます。
戦場という修羅場が、どれだけ心に深い傷を残すのか…この映画の作者が本当に伝えたいことは、そういうことなのではないかと思います。
R-15指定(韓国ではR-18指定で上映されました)で、情交シーンが数回出てきますが、きれいな男女のそれは、やはり厭らしさは無いのです。
ガヨンを演じているイム・ジヨン、ジンピョンの妻を演じるチョン・ジョヨンのきれいな女性二人とベッドシーンを演ずることの出来た、ソン・スンホンは羨ましい話だよ、と男子としての気持ちを書いて今回の話は終わりです。
公開日:2014月
上映時間:116分
製作国:韓国
監督:キム・デウ
主演:ソン・スンホン、イム・ジヨン、チョ・ヨジョン
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