韓国映画「犯罪都市」

日本では2017年に公開された「新感染・ファイナルエクスプレス」で妊娠した妻を守るためにゾンビと戦った、気は優しくて力持ちなユン・サンファを演じ端正な顔立ちのユン・ユ（男が見てもハンサムですね）を超える人気になったマ・ドンソク主演の裏社会と警察の抗争を描いた映画が「犯罪都市」です。

韓国の俳優というと、細マッチョで外見はイケメンという人が大半なんですが、マ・ドンソクは顔は強面で体はムキムキということで、役柄も裏社会のボスや体育会系の役柄が多いのですが、外面と内面のアンマッチが魅力的と韓国では20－30代の女性に大人気な俳優です。

2021年にはハリウッド進出作となる「エターナルズ」＝マーベルが控えていてさらに人気上昇になりそうな感じです。

「犯罪都市」は、ソウルのチャイナタウンを縄張りにしていた犯罪組織同士の抗争によって、多くの死傷者が出た実際に発生した事件（26人が逮捕された）をモチーフにして、マ・ドンソクの企画によって作られた映画です。

チャイナタウンの利権を巡って対立する毒蛇組とイス組の抗争を双方のボスに話をして殺人事件にまで拡大させないようにバランスを取ってきた警察強力班のマ・ソクト副班長でしたが、中国から密入国してきて組織を拡大する黒竜組が、毒蛇組のボスを殺害し毒蛇組を配下にしたことで、バランスが崩れ新たな抗争が始まり、警察の捜査が始まります。

地域最大組織のファン社長の店で支配人の腕を斧で斬り落とした黒竜組の狼藉によりファン社長が激高して、黒竜組のボスたちを殺そうとしますが、警察のマ副班長とは顔なじみのために復讐は控えろと諭されますが、ファン社長自体を消すことを商売敵の組織の社長が黒竜組に依頼したことから、ファン社長が襲われ、裏社会の組織同士の大きな抗争に発展しますが、黒竜組のボスの動き
を察知したマ副班長が中国に逃亡する寸前に空港で最後の戦いが始まります。

というところまでで内容紹介は終わりにします。
いろいろな怒りを込めてボスと戦う、マ副班長の姿はU-NEXTでどうぞ。

「エクストリーム・ジョブ」の中で、秘伝のカルビタレでフライドチキン店を大繁盛させたマ刑事を演じたチン・ソンジュが、黒竜組の残虐な幹部役で出演していますが、韓国では名前の知られた俳優であってもオーディションの選考に合格しないと契約してもらえないので、オーディションに合格してこの映画に出演できたことをとても喜んでいたらしいです。

日本のように主演はジャニーズ事務所からとか、そんな怠慢なキャスティングをしているから映画もドラマもつまらないんだと思いますが、日本の芸能界の悪しき伝統はなかなか治らないような気がします。
そして世界から取り残されることでしょう。

個人評価：★★★★
公開日：2017年
上映時間：121分
製作国：韓国
監督・脚本：カン・ソンユン
主演：マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン
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