三国志英傑伝 関羽【2011年・中国映画】U-NEXT

おすすめ★★★

現在、撮影中の「ジョン・ウィック」シリーズの最新作に、ジョン・ウィック
の旧友役として、ドニー・イェン(香港最強と言われるアクションスター)が
出演することが決まっているので、ドニー・イェンが主演している映画を見て
みようかなと思ってみたのが「三国志英傑伝 関羽」でした。

ドニー・イェンと言えば、スターウォーズのスピンオフ作品「ローグ・ワン」
やブルース・リーの師匠だった、イップ・マンを演じていることで有名な香港
の映画俳優で監督ですが、そのドニー・イェンが、三国志の関羽を演じている
映画をU-NEXTで見つけたので見ました。
U-NEXTでの配信は21年8月17日で終了しています。

有名な「三国志」ですが、登場人物が多過ぎて名前を覚えきれないという理由
と魏の曹操・呉の孫権・蜀の劉備の三国の群雄割拠の時代が複雑すぎて、誰が
実質的に実権を握り、どのような戦いがあったのかも、よく分からないという
ことで、三国志の映画は今までに見たことがありませんでしたが、8月17日迄
と残り期間の少ない作品を見ておこうと思ったからです。

映画は斬首された関羽の首が曹操に届けられ、葬送の準備が始まるところから
スタートし、回想として蜀の皇帝、劉備に仕えていた関羽が、曹操の元で将軍
として仕えることになり、袁紹の将である顔良を討ち取る場面から、本題へと
話は進んでいきます。

顔良を討伐する武勲により、曹操は関羽に対して正式に配下になることを要請
するものの、劉備に対する忠義を貫く関羽は絶体に自分の元に残ることは無い
ことを理解した曹操は、劉備の元へと帰すことを認め、蜀までの五つの関所を
邪魔することなく通過させるように配下の武将たちに命じたものの、その命令
は地方の将たちに正しく伝わらず、五カ所の関所を通るたびに、関所を守る将
たちが関羽に倒されたという逸話は「過五関斬六将」として関羽が魏から蜀に
帰投するまでの千里行のクライマックスになっている部分で、映画ではさらに
追加のエピソード(劉備夫人との恋愛)を加えて描かれています。

ドニー・イェンの関羽が一般的な赤ら顔で髭もじゃの大男というイメージとは
大きく違っていて、関羽の豪快な戦いぶりというよりは剣を使ったアクション
シーンの多い中国時代劇という感じなのが、三国志として違和感があることで
今一つというか、かなりスケールが小さくなっている感じがして残念です。

実際には三国志の「過五関斬六将」自体が作り話で、曹操の元で顔良を倒した
後は速やかに劉備の元へと戻っているものの英雄の関羽ですから、その道中で
なにか大きなエピソードが必要だったということのようですね。

ドニー・イェンではなく、もっと美髯公の名前にふさわしい豊かで艶やかな髭
をたくわえた巨漢の俳優を使っていたら、もっとイメージは変わったでしょう
が、キャスティングの失敗を感じる映画でした。
いっそのこと日本のプロレスラーとかの方が、しっくりきたかもね。

 

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