犯罪都市【2017年・韓国映画】U-NEXT 見放題

おすすめ★★★★

「エターナルズ」でハリウッドに本格進出した、マ・ドンソクの大ヒット作品2004年に韓国の地方都市で起きた実話をソウルに置き換えて映画されている警察と地元の暴力団、そして中国から進出してきた朝鮮族の黒竜組がそれぞれ自分たちの生き場所で力を誇示するものの、暴力団が必要とするものは当然のように重複し、それを一つの組織が手にしようとすれば仁義なき戦いどころか生きるか死ぬかの抗争に発展するわけで、それを腕力で制するのがこの映画。

日本のように銃器が規制されている国でもいわゆる「やくざ映画」では違法な拳銃の撃ち合いのシーンがありますが、この映画の中では地元の暴力団も警察も朝鮮族暴力団も拳銃は一切使いません。西部警察で大門軍団がショットガンやマグナム44を撃ちまくっていた記憶があるので、逆に違和感を感じるぐらいなんですが、マ・ドンソクの爆発的な腕力を強調するには拳銃よりも殴り合いということなのでしょう。

多分、実際に警察が朝鮮族の暴力団を壊滅させた時は銃器を使ったはずですがそこはそれ、映画の中でチャン・チェンの非情な残虐さを際立たせるのは拳銃の一撃必殺ではなく、手斧や刀、煮えたぎる天ぷら油によって痛みを際立たせながらも、すぐには殺さない(死なせない)で、映画を観る観客のイライラを高めていき、チャン・チェンがマ・ソクト刑事(マ・ドンソク)に、徹底的に叩きのめされることを待望するタイミングでクライマックスの一対一の戦いになだれこむという演出が最高に盛り上がります。

朝鮮族の黒竜組には、「エクストリーム・ジョブ」の刑事たちの中でもっとも料理上手(実家が骨付きカルビの本場水原のカルビ焼き肉店)たったマ刑事を演じたチン・ソンギュが幹部の一人として出演し、手斧を振り回して人を殺すことに罪悪感など全く持たない冷血な役柄を演じています。

また、「ヒットマンエージェント:ジュン」では、国家情報院の凶悪な局長を「イカゲーム」では、組織の金を使い込んで逃亡中の暴力団員チャン・ドクスを演じたホ・サンテも出演していて、権力側でも犯罪組織側でも通用する強面で毒蛇組の組長役を演じてはいますが、この映画ではあまり活躍の場はなくてというか、チャン・チェンにサクッと殺されて、バラバラにされます。

というようなことで、韓国ではR19指定で公開されています。
善良な良い子が観るには刺激が強すぎるかと思います。

話としては複雑ではありませんが、イヌ組と毒蛇組、黒竜組が入り乱れるので
誰がどの組の関係者かを把握しないと話がわからなくなりますのでご注意を。
マ・ドンソクの映画では現時点で最高の動員数、興収を上げている映画です。

 

公開日:2017年
上映時間:121分
製作国:韓国
監督・脚本:カン・ソンユン
主演:マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン
動画配信:U-NEXT 今すぐ無料トライアル

――――――――

韓国映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」「悪人伝」、マーベル・スタジオ作品「エターナルズ」などで知られるマ・ドンソクが、EXILEや三代目J SOUL BROTHERSらが所属するLDH JAPANとエージェント契約を結んだ。

LDH JAPANは、昨年2月に設立の発表を行った日韓エンタテインメント共同事業会社「HIAN」と共にマ・ドンソクの日本での活動を全面的にバックアップする。マ・ドンソクは今回のLDHとの契約で、韓国でマネージメントを担当している「Big Punch Entertainment」と米エージェンシー「Bnc」と共に、グローバル市場で本格的に活動する計画だ。

マ・ドンソクは、昨年HIANから発表された「犯罪都市2」(2022年公開予定)の主演を務めており、映画「犯罪都市」の日本版でもプロデューサーとして参加する。そのほか、2019年に日本でも公開された映画「悪人伝」のハリウッドリメイク版においても、シルベスター・スタローンと共同プロデュースおよび主演を務めることが決定しているなど、俳優としてもプロデューサーとしてもグローバルに手腕を発揮。チャーミングな人柄も人気を集めている。

(映画.com速報)

 

人気ブログランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです

コメント