守護教師【2018年・韓国映画】U-NEXT

韓国での公開が2018年、日本での公開は2019年の韓国映画です。
拳銃どころか刃物も持たずに拳だけで悪と戦うマ・ドンソクの主演映画です。

タイトルの「守護教師」という言葉の意味が今一つ映画の内容とミスマッチな感じですが、マ・ドンソクの魅力である悪人を「ぶん殴る」場面はしっかりとありますから、そういう場面を期待したのにという残念感はありません。

日本で付けられたタイトルは「守護教師」ですが、原題は「The Villagers」で直訳すると「村人」ということになり、田舎では学校の理事長が地方議員とか知事とかをしていて、その周囲の警察や教師たちも権力者に逆らえずに隠蔽や改竄、捏造をして理事長の裏の顔を隠すみたいな意味だと思います。
※　日本では田舎どころか政治の中心でそんな状態なので世界の田舎ですね。

ストーリーは、マ・ドンソクが演ずるギチョル（元東洋太平洋チャンピオンのボクサー）がボクシング指導者チームの副会長を、酒席で殴ったことが原因で解雇され、姉が手を尽くして女子高の体育教師兼学年主任として、赴任をするところから話は動き出します。

学年主任とは名ばかりで、実際の仕事は授業料を滞納している生徒から授業料を回収するという汚れ役でしたが、リストを見ながら滞納している生徒たちと話をする中で、失踪したスヨンという女子生徒を探しているユジンという生徒から単なる家出ではないことを察したギチョルは、偶然、赴任先の町中で再会したボクシングの元教え子の警官との会話で、選挙中の街中でなにかか起きて
いながら隠そうとしている刑事や夜の店の男たちに不信感を持ちます。

トイレでタバコを吸う不良生徒たちを見つけて、女子トイレに駆けつけますが証拠はすでになく生徒たちは逃げますが、トイレを盗撮している隠しカメラを見つけて撮影された内容を確認すると、カメラを設置したのは美術教師であることがわかりますが、この教師は失踪したスヨンと連絡を取り合っていたことがわかり、次に狙われていたのがユジンだとわかります。

ユジンに連絡を取ると、美術教師のキムの車で移動中ということで、キムの家へと急ぎ、キムを殴りつけて拉致されていたユジンを助け出して、キムを詰問するとスヨンと会ったことは認めたものの途中で車から下ろし、姿を見失ったと言われて追及はここまで、キムはスヨンのスマホを持っていたため、警察に連行されて逮捕されますが、重要な話には辿り着くことが出来ませんでした。

その後、ギチョルは理事長のキム・ギデ（知事選に立候補中）に呼び出されて職場を解雇されますが、教え子の警察官ドンスから連絡が入り、ハン・スヨンの遺体が川から引き上げられました。

ハン・スヨンを殺したのは誰か？
ギチョルはドンスに、スヨンのスマホの通話記録を聞き出そうとしますが証拠のはずのスマホは刑事の机の引き出しに放置されていたため、スヨンを殺した犯人との繋がりを察したギチョルはドヨンにスマホを持ち出させ、専門業者に通話記録を引き出させ、夜の店の女イスルと、社長との通話記録があったため店に乗り込み、スヨンが失踪した日のことをイスルから聞き、社長と部下たち
を殴り倒し、社長を詰問しましたが殺したのは自分ではないと言いました。

そして、社長が見た真犯人とは…美術教師のキムでした。
その話を聞いた後、ユジンの行方が分からないとユジンの母親から電話がありキムの家に行っても誰もいませんでしたが、キムの隠し部屋の住所を見つけてさらに車を走らせるギチョルでしたが、キムの隠し部屋ではさらに深い真実が語られていたのでした。というところでラストシーンへと進みます。

夜の店の社長役でチン・ソンギュ（エクストリーム・ジョブでフライドチキンの上手な刑事役など）が出ていますが、「犯罪都市」の中でもマ・ドンソクにぶん殴られていましたから、実は仲良しなのかもね。

キム・ユジン役のキム・セロンが可愛いですが、個人的にはハン・スヨン役のシン・セフィの方が、ちょっと陰のある感じで好きです。

終わってみれば、そんなに捻りのある映画ではありませんが、マ・ドンソクがドアをたたき割り、車のガラスをたたき割る怒りの演技はカッコいいですね。

公開日：2019年
上映時間：100分
製作国：韓国
監督：イム・ジンスン
主演：マ・ドンソク、キム・セロン、イ・サンヨプ
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