季節が春に向かっているのを実感する食材として、全国的に知られた水産物の一つとして、富山湾のホタルイカがあります。
通常期は、深さ200メートルから1.000メートルという深海に棲んでいますが春の産卵シーズンになると海面の表層まで浮上してくるため、旬の食材として漁獲され、醤油に浸けて沖漬けにしたり、素早く釜揚げにしたりして量販店のお魚コーナーに並びます。富山の地元では刺身にして提供されたりもしますが鮮度を保つのにコストがかかるので、地元限定のお楽しみ的な存在なのかな。
都市部でも刺身で提供するところはあるみたいですが、輸送コストもかかる上調理の手間もかかるので量販店ではあまり見かけません。
個人的には干したもの(小さなスルメです)も好きですが、こちらもボイルや釜揚げよりは値段も高めになっているので、気軽には買えません。
全身にいくつかの発光器を持ち、外部からの刺激を受けることで、蛍のような青白い光を発するということからホタルイカという名前がついていて、名は体を表すの典型的なパターンで、夜に港を出発して漁獲する様子(発光する姿)を見た後で、獲れたてのホタルイカ三昧という観光ツアーも例年今の時期にはありましたが、新型コロナ感染症の感染予防で中止になっているようです。
富山の何カ所かの砂浜では、産卵で疲れたホタルイカが波で流されてきていて地元の人たちは「身投げ」と呼んでいますが、たも網を使って波打ち際にきた「身投げ」したホタルイカをすくうことが出来ます。
これまた新型コロナの影響で県外からは行き辛いものがありますが、一度位は挑戦してみたいと思っています。(時期が時期なので寒いです)
ホタルイカ自体は、非常に小さなものですが、産卵前なので豊富の栄養を体に蓄えているので、肝臓が充実しているために強い旨みがあり塩辛や沖漬にして食べた方が美味しさ自体は味わえると思いますが、もっとも普通なのはボイルしたホタルイカに酢味噌か生姜醤油を絡ませる感じですね。
ボイルや釜揚げにしたものは目玉が硬くなるので、手間はかかりますが食べる前に取り除くようにするのと、背中側に軟甲と呼ばれる薄いペラペラの貝殻の名残があるので、これも取るようにすると異物感を感じなくて良いです。
今の時期は夕方に量販店に行くと、売れ残りが半額ぐらいで売られているので毎年、リーズナブルに旬の素材を食べられるので、お得感はあります。
価格が安定しているので一定量の仕入れをするので余るんですよね。
午前中に定価で購入する方が鮮度は良いと思いますが、夕食用であれば実際に食べる時間は同じようなものなので、そんなに味に差は無いです。
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