私自身は、今までにベトナムには行ったことがないので、ベトナムでは飲んだことはありませんが、同じ作り方の飲み物はシンガポールでも、インドネシアでも飲めますので、シンガポールを始めとした東南アジアに行ったことのある人で屋台が大丈夫な人は飲んだことがあるかと思います。
ほぼ東南アジア全域で飲まれているみたいですが、どういうわけか特定の国名であるベトナムコーヒーと呼ばれています。国名が付いていますが、ベトナムで栽培されたコーヒーかどうかも定かではありませんので、実際のところ相当謎な産地ですが、あまりそういうことにこだわる人はいないみたいで、現地で多くの人が普通に飲んでいます。
では、ベトナムコーヒーとはなんなんだ?の話になりますが、大きめのカップ(屋台では使い捨ての紙コップが多い)に、大量のコンデンスミルク(糖分のないエバミルクではなく、糖分を目一杯含んでいる加糖練乳)を入れた上からインスタントコーヒーをパパっと振り入れ、熱湯を加えて混ぜ合わせた飲み物のことで、一杯飲んだら胸焼けするような甘さのインスタントコーヒーです。
ベトナムで栽培された豆を使ってエスプレッソマシンを使った濃厚なコーヒーも、ベトナムコーヒーと呼ばれますが、そういう本格的なものではなくチープな屋台で提供される方ですのでお間違いなく。
シンガポールのホーカーズ(屋台街)では、単にコーヒーとして売られていてこのコーヒーを砕いた氷の中に注ぎこんで作る、アイスコーヒーもあります。
なぜ、あの蒸し暑い気候の東南アジアの国々では、さらに暑苦しくなりそうな甘みを加えたコーヒーを飲むのが普通になっていますが、基本的に東南アジア地域の飲み物は、ほぼなんでも甘いように感じているので、逆に甘くなければ飲み物ではないという見方がされるのかも知れません。
そう言えば、オレンジジュースを注文した時も、別料金を払って果汁100%のフレッシュジュースを注文したにも関わらず、砂糖の甘さに絶句しました。
シンガポール動物園で缶入り緑茶を買った時も、甘さに驚いて吹いたぐらいで甘いものはエライ!という、昔の日本のような判断基準が、現代の世の中でも脈々と受け継がれているのは凄い価値観かも知れません。
コビット19のおかげで東南アジアにも行けないと思うと、あの激甘の飲み物が妙に恋しくなったりするものです。
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