アメリカのフロリダ州は、温暖な気候で、ハリケーン被害が多いという難点はあるもののディズニーリゾートがあったり、メジャーリーガーのキャンプ地になっていたりしますし、オーランド、キーウエスト、セブンマイルズブリッジマイアミなど日本でも知られた観光スポットもたくさんあります。
アメリカの州の中では、四番目に住民が多い州ですが、人口密度は130.67人と日本の340人(東京は6,168人、北海道は68人)と比べて余裕があります。
人間が住みやすい気候であれば、当然、野生動物にとっても住みやすい環境であるわけで、フロリダクロクマやフロリダパンサーなどの固有種やアライグマワニ、マナティー、シカ類など、アメリカの野生動物の宝庫とされています。
人間が多くて野生動物も多ければ、接触する機会も多いということでフロリダでは人の住むエリアでもワニが普通に住んでいます…ので、今回のような事件も割と普通に起きているみたいです。
74歳のリチャード・ウィルバンクスさんが、子犬を連れて池の近くを散歩中に突然現れたワニが子犬のガンナーを咥えて池に引きずり込みました。
咄嗟に池に飛び込んで、ワニを池から引っ張り上げて顎をこじ開けて咬まれたガンナーを救出。ガンナーは牙で傷を負ったものの獣医師の診察を受けて元気になり、ワニの口を開いた時に両手を怪我したウィルバンクスさんは、病院で破傷風の予防注射を打って、それで治療は終わったようです。
フロリダでは、ゴルフ場をのしのしと歩く巨大なワニの動画も撮影されていてワニは普通に存在する生き物になっているようですが、子供が咬まれたり犬が襲われたりということは年に何回もあるようなので、今は大人しいワニですが何かのはずみで狂暴化したりしたら、一大事になりそうな感じです。
最近、世界の各地で野生動物が暴れ気味で、オーストラリアでは観光客に人気のビーチで地元の50代の男性がサメに襲われて死亡する事故があり、この事故により今年だけで8人が死亡し、その中の二人は遺体も見つかっていません。
また、ジンバブエではハイエナの群れが、小屋の中で寝ていた高齢者の男性を引きずり出して殺し、下半身は食べられていて無くなっていました。
ハイエナは顎の力が強く、ライオンよりも狩りが上手いと見られていて一般的にライオンの獲物の後片付けをすると思われているイメージ時とは逆で、実はハイエナが狩った獲物をライオンが横取りするという例が多いみたいです。
人類が地球を怒らせた結果として、新型ウイルスが猛威を振るっているという終末論もあるみたいですが、野生の生き物たちも人間の横暴に対してご立腹な状況になっているのかも知れません。
動物に襲われて死亡した人は、今年だけで世界各地で60人を超えています。
蚊による感染症の媒介で死亡した人の数や、毒虫に咬まれたり刺されたりして亡くなった人の数は入っていませんから、野生生物による危機は想像している以上に近くにあることを忘れてはいけませんね。
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